*2006 0710 ムーブ! 重村教授 衝撃暴露「売国外交」とミスターXの正体

重村智計早大教授が、このほど出版した本の中で、5年前の拉致被害者を巡る北朝鮮
側の交渉相手「ミスターX」の正体を暴露し、田中均元外務省アジア大洋州局長と
「ミスターX」なる北朝鮮高官による交渉を「売国外交」と断罪、外務省の秘密外交を厳し
く糾弾している。

重村氏によれば、田中局長が交渉相手に選んだのは、北朝鮮の要人ではなく、秘密警
察機関である国家安全保衛部第一副部長の金チョルという偽名を持つ45歳の男だった
という。田中局長は金チョルに驚くべき提案を持ちかけた。「生きている拉致被害者
4〜5人程度出せばいい、後は国交正常化してから段階的に解決すればいい」。
2002年9月に平壌で行われた日朝首脳会談に金チョルは密かに同席していたという。
その際、田中局長は、外務省の幹部にさえ金チョルの名前と肩書を教えなかったという
から言語道断だ。

田中局長の「売国外交」の圧巻は、小泉総理が電撃訪朝を果たした翌月、蓮池さんら
5人の拉致被害者が帰国した時だった。この時、田中局長はあろうことか、ミスターXと
の約束だとして、5人を北朝鮮に戻そうとしたのだった。田中局長は、5人の人生よりも
ミスターXとの個人的関係を重視したのである。そんな田中局長に中山参与(当時)は
厳しい言葉を口にした。「局長、あなたがやっているのは外交ではない。北朝鮮への
“お願い”だ。外交官なら、お願いをやめて外交をやりなさい」。

こうしたことから重村教授は、田中局長が「’03年1月1日からの国交正常化」と「毎年
15億ドル6年間の経済協力」の約束をしていたのは間違いないだろうと結論づけている。
一外交官が勝手に国交正常化の日取りと北朝鮮への援助額まで、工作機関の幹部の
金チョル氏と決めていたとしたら「売国外交」以外の何物でもない、と憤る。

田中局長は一連の秘密交渉の外交文書さえ残していないので、外交官とは言えません。
日米同盟をまるで無視して米国にも秘密でやっていた。現在の日朝関係の齟齬(そご)
は、全て田中局長が行っていた秘密外交に起因するのです。既に外務省を退職した
田中氏だが、小泉外交の真相を明らかにすべきだと言う。

普通に考えても売国外交に違わないけど・・、さすがにこれは酷すぎるのではないか?