JR6社、全面禁煙要望にNO

日本心臓病学会などで作る「9学会合同禁煙指導のガイドライン委員会」(委員長=藤原久義・岐阜大大学院教授)がJR東海、東日本などJR6社に対し新幹線などでの全面禁煙を要望したのに対し、各社は9日までに、分煙強化には取り組むものの全面禁煙には応じられないと回答した。

 JR東海は、新幹線車両の7割が禁煙車になっているほか、ホームなどでも喫煙コーナー以外は全面禁煙とし、健康増進法の趣旨に沿っていると回答。他の5社も同様の内容だった。

 9学会の要望では一部新幹線で、喫煙車に隣接する禁煙車の煙を測定したが、煙は流入し、同法に違反していると批判。ホームでも多くの非喫煙者が煙を吸うとしていた。